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化学でみるジェルネイル
EUで禁止されたジェルネイルの成分TPOとは?成分や代替品を解説

EU(欧州連合)がジェルネイルを含む化粧品に使うことを禁止した化学物質TPO(トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド)にいて、その成分や規制の内容、代替品などをわかりやすく解説します。
TPOとは?
TPOとは、トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドと呼ばれる化学物質です。光によってジェルネイルを硬化させる光重合開始剤の一つとして、LED用のジェルネイルの多くに配合されています。
TPOには、ジェルネイルを硬化させるだけでなく、鮮やかな色を長持ちさせたり、早く乾かしたり、ツヤを出したりする効果もあります。
※光重合開始剤については、別記事「ジェルネイルが硬化する仕組みをわかりやすく解説」で詳しく説明しておりますので、併せてお読みください。
EUによるTPOの規制
動物実験による国際的な化学物質評価で、TPOは生殖毒性(不妊や流産など)の可能性があるとされました。これによりEU(欧州連合)は2025年9月1日、化粧品規則「EU規則2025/877」を施行して、ジェルネイルを含む化粧品全般にTPOを使うことを禁止し、EU加盟国内でのTPOを使ったジェルネイルの販売や流通はできなくなりました。
ただし、EUの化粧品規制は予防原則に基づき禁止されましたが、実際のネイル利用で健康被害が確認されたわけではありません。
今回の規制は、EU加盟国(ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど27カ国)のみが対象であり、EUに加盟していない日本やイギリス、アメリカ、カナダ、韓国、中国、台湾などでは規制されていません。
TPOの代替成分
EUで規制されていないTPOの代替成分には、「フォスフィンオキサイド系」の光重合開始剤があります。TPOと同じように、LEDのライトの光(405nm付近)でジェルネイルを硬化させることができます。
フォスフィンオキサイド系光重合開始剤を使った「TPOフリー処方」のジェルネイル製品も登場してきています。
※なお、当社品には現時点ではTPOが含まれておりますが、TPOフリー製品の検討を開始しています。
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まとめ
- TPOは光重合開始剤の一種
- ジェルネイルを硬化させる、鮮やかな色味を長持ちさせる、ツヤを出す、乾燥を早くするなどの作用がある
- EUは、TPOには生殖毒性の恐れがあるとして化粧品への使用、流通、販売を禁止
- TPO代替光重合開始剤にはフォスフィンオキサイド系のものがある




