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2025.11.18

化学でみるジェルネイル

ジェルネイルが硬化する仕組みをわかりやすく解説

ジェルネイルが硬化する仕組みをわかりやすく解説

マニキュア(ポリッシュ)とは異なり、ジェルネイルは光を当てて硬化させます。なぜライトを当てると硬化するのか、その仕組をわかりやすく解説します。

光で固まるジェルの主成分

ジェルネイルの光硬化樹脂は、紫外線や可視光線を受けると化学反応が起きて液体から固体へ変わる(光重合)

ジェルネイルの主成分は「光硬化樹脂」という物質です。紫外線(UV)や可視光線(LED、目に見える光)を当てると、化学反応が起こり、液体から固体へ変わる性質を持っています。この化学反応を専門用語で「光重合」と呼びます。

光重合は、光が持っているエネルギーを利用します。光硬化性樹脂に光が当たるとオリゴマー、モノマーと呼ばれる小さな物質がくっついて、ポリマーという物質へと変わる反応です。つまり、ジェルの中の小さな物質が光を受けて手をつなぎ合って、網目状の構造を作ることで硬くなるのです。

光硬化樹脂はたくさんの種類があり、それぞれ特徴が違います。これら特徴の異なる樹脂をいくつか混ぜることで、ネイルに必要な特性(柔らかさ、密着性、固くなりやすさ、耐久性など)を得ることができます

しかし、光硬化性樹脂は、ただ光を当てるだけでは硬くなりません。きっかけをつくる光重合開始剤という物質が必要です。

光重合開始剤とは?

光重合開始剤とは、フォトイニシエーターとも呼ばれます。ライトから照らされる光のエネルギーを吸収し、光重合反応が始まるきっかけをつくります

光重合開始剤もいくつか種類があり、種類によって反応する光の種類が異なります。UV用やLED用などライトに合った光重合開始剤が必要となります。よく使用される光重合開始剤と、それに対応するライトは以下の通りです。

光重合開始剤 対応ライト 吸収波長
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン UVライト 365nm
トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド LEDライト 405nm

太陽光に注意

太陽光や照明の光でジェルネイルは硬化してしまいます

太陽の光(日光)には、光硬化性樹脂を硬化させてしまう紫外線や可視光が含まれています。日光は窓を通して部屋の中に入ってくるため、窓際でジェルネイルを使うと硬化してしまいますので、注意しましょう

また、部屋の中の照明にもジェルを硬化させる光が含まれるため、ジェルのふたを長時間開けたままにせず、こまめにふたをするようにしましょう。

硬化不良の原因

硬化に必要な条件がそろわないとジェルネイルは硬化しません。例えば、ライトを当てる時間が短すぎたり、光が弱かったりすると、光重合開始剤が十分に活性化されず、ジェルネイルの硬化が不十分になります。

またジェルを塗る量が多く、厚すぎるとライトの光がジェルの奥まで届かず、表面だけが硬化し、内部が硬化せずに残ることがあります。これが持ちの悪さ(リフトなどの浮き上がり)につながり、グリーンネイルの原因になることもあるため、適切な塗布量と照射時間が必要です。

まとめ

ジェルネイルが硬化する仕組みを理解しておくと、施術の精度を高め、トラブルの予防につながります。

ジェルについての化学的な知識を抑えることで、ジェルの種類に合ったライトを選んだり、ジェルの種類に合わせて施術時間を調整したりできるようになります。そうすることでネイルの仕上がりを向上させることができるようになります。

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