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ネイル基礎知識 化学でみるジェルネイル
ジェルアレルギーの原因物質の一種のHEMAとは?わかりやすく解説
ジェルネイルをきっかけに発症するジェルアレルギー。その原因物質の一つとして知られているHEMA(ヘマ)についてわかりやすく解説します。
HEMAとは?
HEMAとは、ヒドロキシエチルメタクリレート(Hydroxyethyl Methacrylate)とも呼ばれる化学物質で、アクリルモノマー(アクリル樹脂のもとになるもの)です。
HEMAにはジェルネイルを爪への定着させやすくし、耐久性や持続性を向上させる作用や、ジェルネイルをUVやLEDライトで硬化するときに、反応を促進する作用があるため、長らくジェルネイルに配合されてきました。
HEMAによるアレルギー
HEMAは分子が小さいため、皮膚に触れると浸透しやすい性質があります。そのままでは免疫系に直接働きかけませんが、体内のケラチンや血清タンパク質などと結合するとハプテンとして機能します。このハプテンになったHEMAが免疫系に作用して、アレルギーを引き起こします。代表的な症状としては以下の通りです。
- 発赤(紅斑)
- かゆみ
- 乾燥やひび割れ
- 水疱(重症の場合)
特に次のような状況は、アレルギーのリスクを高めるため要注意です。
| 状況 | 概要 |
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直接皮膚に触れている |
ジェルネイルを施術した時に、HEMAを含むジェルが爪以外の皮膚に付着すると、HEMAによる刺激が増してしまいアレルギーのリスクを高めます。 |
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頻繁な使用や長期的な接触 |
HEMAを含むジェルネイルを長期間使うと、次第に成分が皮膚に浸透し、免疫が過剰反応してアレルギーを起こす可能性を高めてしまいます。 |
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高濃度のHEMAを使っている |
高濃度HEMAを含むジェルネイルほど、皮膚への刺激が増すためリスクを高めます。 |
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皮膚バリアの損傷 |
乾燥肌や肌に傷がある人、アトピー性皮膚炎など皮膚バリアが損傷している状態の人は、HEMAの吸収が増加するため、アレルギーリスクが高いです。 |
HEMAによるジェルアレルギーの予防方法
HEMAによるジェルアレルギーを防ぐには、HEMAを含むジェルネイルを使わないことが大切です。5offのようなHEMAフリー(HEMAを含まない)ジェルネイルを使えば、HEMAによるジェルアレルギーを予防できます。
ただし、ジェルアレルギーはHEMA以外の化学物質が原因となることもあり、個人の体質に大きく左右されます。HEMAフリーであっても過信せず、適切な使用を心がけましょう。もし、使用中に爪や皮膚に異常が出たら使用を中止しましょう。
まとめ
HEMAにはジェルネイルの性能を向上させる働きがありますが、一方でアレルギー発症のリスクがある成分でもあります。HEMAによるアレルギーを防ぐには、HEMAフリーのジェルネイルを使うことが効果的です。
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