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ジェルネイルの基礎知識
ジェルアレルギーとは?具体的な症状と皮膚科の診断結果の経験談
ジェルネイルが原因で、爪や皮膚に炎症やかゆみが出てしまうジェルアレルギーについて、実際の経験談も併せて紹介します。
ジェルアレルギーとは?症状は?
ジェルアレルギーとは、ジェルネイルをすることで起こるアレルギーです。爪の表面のみにジェルネイルを塗り、適切な光硬化を行い、ジェルが爪以外の箇所に触れないようにすれば、アレルギーは起こりませんが、ジェルが爪郭部や爪下皮、指などに付着し、硬化不良で未硬化のジェルが残ると、ジェルアレルギーとして接触皮膚炎になります。
ジェルアレルギーは、主として爪の周りや手指に、かゆみ、紅斑、浮腫、鱗状皮膚炎などの症状が表れることが多いですが、目の周りや唇、首周りにも症状が出ることや、爪の周りに症状が出ないこともあるため注意が必要です。
ただし、このような症状が出てもカンジダ症や白癬菌の感染症などの別の疾患のこともあります。いずれにしても、すぐに皮膚科などの医師の診察を受けるようにしましょう。
ジェルアレルギーの原因物質
ジェルアレルギーは、ジェルネイルに含まれるアクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、ジメタクリル酸トリエチレングリコール、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチルなどの化学物質が原因とされています。
筆者の経験談
筆者は、ジェルネイルメーカーの企画職(男性)で、ジェルネイルの市場調査や、製品比較を目的に、週に3~4回ジェルネイルのオンとオフをセルフネイルとして繰り返していました。
ただ、セルフネイラーとしては、超初心者だったため筆使いが下手で、爪の外にジェルがはみ出ることもしばしばあり、はみ出たジェルは、ウェットティッシュなどで無造作に拭き取っただけで、そのままライトを指全体を照射していました。
セイルネイルを始めて2カ月ほどたったころ、爪と皮膚に炎症が生じてしまいました。指先がかゆくなり、かつ、爪全体が締め付けられた感じがして怖くなり、丁寧にジェルオフを行いました。
するとジェルオフした指先は、爪の先の方が赤く変色し、爪全体が上部に反り返って変形してしまいました。社内のプロのネイリストに症状の写真を見せたところ、「ジェルアレルギーの症状」に似ているため、早急に皮膚科への受診をするよう勧められました。
数日後、皮膚科を数件受診し、爪の組織を顕微鏡観察してもらうと、カンジダ症であることが判明しました。
診断によると、超頻繁にジェルネイルのオンオフを繰り返したことにより、爪や爪内部の皮膚が弱ってしまい、自身が持っているカンジダ菌が増殖したものとのことでした。完治までは数ヶ月を要しました。

まとめ
ジェルネイルは、正しく施術すればトラブルが起こることは少ないですが、セルフネイルで知識や技術に乏しい場合、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
今回の場合、ジェルアレルギーと疑った症状も、医師の正式な診断結果は、カンジダ症であったこともありますので、ジェルネイルでトラブルとなった場合、皮膚科への早急な受診を強く推奨します。
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