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2025.10.20

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ネイルサロンを開業するには?資金や手順、活用できる助成金や必要な資格を解説

ネイルサロンは、自宅の一室でも開業できるため、ほかの業種と比較すると独立しやすい職業です。しかし、どうやって開業すればいいのか、何が必要なのか分からず、一歩を踏み出せない方も多いかもしれません。

本記事では、ネイルサロン開業に必要な資金や資格、オープンする手順などを解説します。

ネイルサロンの開業方法

本章では、ネイルサロンの3つの開業方法のメリット・デメリット、開業費用の目安を紹介します。

店舗型のネイルサロン

店舗型のメリットは、駅近や商業用ビルなど、集客が見込めそうなエリアに開業できることです。ただし、敷金礼金や内装などの初期費用、運用経費がかかることがデメリットです。

初期費用は、賃料や内装工事、設備代などを合わせ、最低でも約200万円ほどかかることが一般的です。

自宅型のネイルサロン

自宅型のメリットは、賃料や改装費など、初期費用やランニングコストを抑えられることです。しかし、立地によっては集客しにくく、宣伝するとしても、自宅の住所を公開しなければならないというデメリットがあります。

開業費用の目安は、ネイルデスクやチェアなどの設備だけであれば、約30~50万円です。ただし、賃貸物件の場合は商業利用禁止のところがあるため、事前に確認しておきましょう。

フランチャイズ型のネイルサロン

フランチャイズ型のメリットは、本部のネームバリューや宣伝力を活かせることです。その代わり、ロイヤリティの支払いがあるため、利益率が低いことがデメリットです。

開業費用の目安は、加盟金や保証金、物件取得費などを合わせ、約200~600万円を見ておく必要があります。

ネイルサロンの開業に活用できる助成金

ネイルサロンの開業に活用できる助成金には、次のようなものがあります。

・小規模事業者持続化補助金
・創業者向け補助金制度
・若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京)

それぞれに支給要件が決まっていますが、要件に該当している場合は補助を受けられます。また、自治体によっては、独自の助成・補助を行っていることもあるので、店舗を管轄する自治体に問い合わせてみましょう。

ネイルサロンの開業の手順

ネイルサロンの開業手順は、自宅型や店舗型などによって異なります。本章では、個人で物件を借りて、開業する場合の手順を紹介します。

Step1.オープン日の決定

オープン日が決まらないと準備のスケジュールが立たないため、最低でも3ヶ月後を目安に、オープン予定日を決めましょう。

Step2.物件決め・改装

開業エリアを絞り、その範囲で物件を決めます。改装する場合はさらに時間を要するため、スケジュールに余裕を持たせましょう。また、物件が決まった時点で、インフラの手続きも終わらせておくことがベストです。

Step3.設備決め・備品の設置

ネイルテーブルや椅子、冷蔵庫など、設備を決めて設置しましょう。

Step4.ホームページやSNSの開設

集客は、ホームページやSNSで行うことが一般的です。お店用のInstagramアカウントやホームページを開設しておきましょう。

Step5.オープン準備

実際の施術に必要な道具やアイテム、ネイルのデザインサンプル、カラー見本などを用意しましょう。

ネイルサロンの開業で必要な手続き

ネイルサロンを開業する場合、法人登記しないのであれば個人事業主となるため、開業届を提出する必要があります。開業届は開業してから1ヶ月以内に、管轄内の税務署に届出をしなければならないため、忘れないよう早めに手続きを行いましょう。

また、個人事業主は確定申告も必要なため、期日までに「青色申告承認申請書」を提出することを忘れないでください。

ネイルサロンの開業を成功させるためのポイント

ネイルサロンの開業を成功させるには、コンセプトを大切にすることがポイントです。「20~30代の女性向け」「最新のデザインネイルを提供する」などのコンセプトをしっかり決めることで、ターゲット層に的確にアプローチできます。

また、ネイルサロンに限らず、お店を成功させるには、お客様に喜んでもらうことも重要です。そのためには、スタッフが笑顔でいられる環境作りも大切なので、スタッフもお客様も喜ぶお店作りを意識してみてください。

ネイルサロンの開業で必要な資格

ネイルサロンの開業では、資格取得が必須ではありません。しかし、資格を持っていればお客様からの信頼も得やすく、アピールポイントにもなるので、次のような資格を取得しておくのがおすすめです。

・JNAジェルネイル技能検定試験
・JNA認定ネイルサロン衛生管理士
・JNECネイリスト技能検定

資格の検定試験はいつでも受けられるわけではないので、事前に試験スケジュールを確認し、開業までに一つでも取得できるようにしておくと良いでしょう。

まとめ

ネイルサロンは、工夫次第で初期投資を抑えられるため、誰でも独立開業のチャンスがあります。ただし、オープンして終わりではありません。コンセプトやターゲットをしっかり決めて、利益が出る運営を行いながら、たくさんのお客様に愛されるネイルサロンを目指しましょう。

このコラムを書いた人
O.F
ネイル業界で働いて歴20年。
化学の知識を元に新しいネイル商材や技術を開発しています。