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グリーンネイルの原因とは?予防方法や対処法をくわしく解説します
ネイルを落とした地爪がピンク色の場合は、健康な状態です。しかし、緑色になっている場合は、爪に異常が起きている状態のため、注意が必要です。
本記事では、爪が変色してしまう「グリーンネイル」について解説します。
【目次】
グリーンネイルとは
グリーンネイルとは、名前から分かるように、爪の色が緑色になる症状です。軽度の症状であれば、痛みや炎症などはなく、ただ緑色になるだけなので、ネイルファイルで削れば消すことも可能です。
しかし、重度の症状である「黒色」への変色の場合は、患部が化膿しています。このような状態は、削っても色を落とせず、放置すると爪が欠けたり割れたりするので要注意です。
「爪が緑色でもネイルをすれば隠せるでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、重度になるとネイル自体が施術できなくなる可能性もあるので、お客様のグリーンネイルの兆候を見逃さないことが重要です。
グリーンネイルになりやすい原因
グリーンネイルになりやすい主な原因は、以下の3つです。
・ジェルネイルの隙間に緑膿菌が繁殖する
・手汗をかきやすい
・爪に疾患がある
本章では、これらの原因について解説するので、お客様に注意点として伝えましょう。
ジェルネイルの隙間に緑膿菌が繁殖する
グリーンネイルを引き起こすのは緑膿菌が原因であり、これは常在菌なので、普通であれば繁殖はしません。しかし、手入れ不足でジェルネイルと自爪に隙間ができてしまうと、隙間部分で菌が繁殖してしまうので、お手入れを怠らないようにしましょう。
手汗をかきやすい
手汗をかきやすいと、指先も湿っぽくなってしまうため、グリーンネイルが発症しやすくなります。緑膿菌は高温多湿の環境を好むため、特に湿度が高い梅雨から夏にかけては、こまめに手洗いを行い清潔な状態に保つことが重要です。
爪に疾患がある
爪に「爪甲剥離症」や「爪カンジダ症」「爪白癬(爪水虫)」などの疾患があると、グリーンネイルになるリスクが高いといわれています。爪の疾患は、緑膿菌が増殖しやすくなるため、注意が必要です。
また、高齢者など免疫力が低下した人は菌への抵抗が弱くなり、緑膿菌が繁殖しやすいため、免疫力アップを目指す必要があるでしょう。
グリーンネイルの予防方法
お客様には、グリーンネイルの原因を知っていただくことも大事ですが、同時に予防法もお伝えするのがベストです。本章では、3つの予防方法を紹介するので、お客様に注意点として伝えましょう。
爪を清潔な状態に保つ
グリーンネイルは菌が原因のため、増殖させないように爪を清潔な状態に保ちましょう。手を洗った後は、濡れた状態で放置しないよう、清潔なハンカチなどで水分をしっかり拭き取ることが重要です。
また、ネイルが浮いてきたら、早めにオフするかリペアするなど、こまめにメンテナンスを行うことで繁殖を予防できます。
健康な状態を保つ
睡眠不足や偏った食生活を送っていると、免疫力が低下して菌が繁殖しやすくなります。菌の繁殖の予防には、睡眠時間の確保やバランスのよい食事など規則正しい生活を心がけ、健康な状態を保つことが効果的です。
ネイルオイルで保湿をする
爪が乾燥すると、割れたり欠けたりするリスクが高くなり、ジェルネイルをしている場合は、地爪との間に隙間ができる原因になります。そのため、ネイルオイルでしっかり保湿をして乾燥を防ぐことで、グリーンネイルを予防できます。
保湿すれば、割れたり隙間ができたりするのを防ぐだけでなく、健康な爪の育成もできるので、一石二鳥の効果が得られます。
グリーンネイルになったときの対処法
お客様がグリーンネイルになってしまったら、まずはネイルをオフしましょう。ジェルネイルなどをつけたままにすると、湿度が高い状態が続き、緑膿菌がさらに繁殖してしまいます。
また、たとえ軽症であっても、放置せずに医療機関への受診をすすめましょう。自己判断で削ってしまうと、ダメージによって悪化する可能性もあるため、専門医に任せるのが正解です。
治療法は、乾燥や治療薬が一般的ですが、グリーンネイルの状態に適した治療を行うことで、スムーズに完治を目指せます。
まとめ
グリーンネイルは、軽症だからといって放置をすると、感染範囲が広がってしまうこともあります。感染した状態ではネイルができないので、原因や予防法をお客様にしっかり伝えて、いつでも美しい爪を楽しめる環境を整えましょう。
このコラムを書いた人
O.F
ネイル業界で働いて歴20年。
化学の知識を元に新しいネイル商材や技術を開発しています。