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ジェルネイル ジェルネイルの基礎知識
ベースジェルとトップジェルの役割と違い
ジェルネイルでは、どんなに美しくカラーを塗っても、それをしっかり支えたり、保護したりする土台と仕上げがなければ完成しません。
それを担うのが「ベースジェル」と「トップジェル」です。両方とも透明なクリアジェルですが、その役割も成分もまったく異なるため、決して代用することはできません。
このコラムでは、それぞれがどんな役割をしているのかを詳しくお伝えしていきます。
【目次】
ベースジェルとは ~“密着”という最重要任務~
ベースジェルの役割
ベースジェルは、地爪とカラージェルやクリアジェルをしっかり密着させるための接着剤のような役割を持っています。
地爪は水分や油分を含んでいるため、ただジェルを塗るだけでは剥がれてしまいます。そこで、ベースジェルが爪とジェルの橋渡しをすることで、ネイルが長持ちするようになります。
また、ベースジェルは地爪を保護するクッション的役割もあり、爪への負担を減らすうえでも大切な工程です。
ベースジェル使用時の注意点
塗布前の下処理(プレパレーション)を丁寧に行うことが大前提です。油分や水分が残ったままだと、どんなに優秀なベースジェルでもリフトしてしまいます。
そして、爪のキワまでしっかり塗ることが大切ですが、皮膚に付かないように注意しましょう。付着するとリフトの原因になり、ジェルが浮きやすくなったり、ジェルアレルギーの要因になる可能性もあります。
また、厚く塗りすぎると硬化不良を起こすため、ムラなく薄く均一に塗るのが基本です。
トップジェルとは ~ “艶”と“保護”のフィニッシャー~
トップジェルの役割
トップジェルは、ネイルの一番最後に塗布するジェルのことで、ネイルのツヤ感を出し、色持ちやアートの保護を担う存在です。
硬化後の表面に光沢を与えることで、ネイルの美しさがぐっと引き立ち、摩擦や傷からアートを守る効果も発揮します。
最近では、「ノンワイプタイプ(未硬化ジェルが残らない)」のトップジェルも発売され、拭き取りの手間がなく、セルフネイルにも向いています。
トップジェル使用時の注意点
トップジェルの役割は“保護とツヤ出し”なので、塗り残しがあるとその部分だけ曇ったり剥がれたりすることがあります。爪の先端やサイドラインまでしっかりコートしましょう。
通常のトップジェルを使用する場合は、硬化後に消毒用エタノール(もしくは専用クリーナー)で未硬化ジェルを優しく拭き取る必要があります。この際、強くこすりすぎるとせっかくのツヤが曇る原因になるため注意が必要です。
また、ノンワイプタイプの場合、拭き取り不要だからといって厚塗りはNGです。厚すぎるとシワや未硬化部分が残る可能性があります。
ベースとトップは決して代用できない
「透明ならベースジェルとトップジェルを兼用できそう」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、これは絶対に避けましょう。
ベースジェルは地爪への密着に特化して作られており、トップジェルのような艶出し機能は備えていません。
逆に、トップジェルは硬化後にツヤと耐久性を出すように設計されているため、ベースとして使っても密着力が弱く、すぐにリフトしてしまう可能性があります。
各ジェルにはその役割に合わせた「粘度」「柔軟性」「成分配合」がされているため、用途に合ったジェルを正しく使うことが、ジェルネイルを長持ちさせる最短ルートになります。
まとめ ~ ベースとトップ、それぞれがネイルの土台と仕上げを支える~
ジェルネイルにおいて、ベースジェルとトップジェルは決して“おまけ”ではなく、ネイルの持ちや仕上がりの美しさを左右する大切な主役です。
・ベースジェルは「ネイルの密着力と持ちを左右する要」
・トップジェルは「仕上がりの美しさと強度を支える盾」
それぞれの役割をしっかり理解して正しく使えば、セルフネイルでもプロのような艶と持ちのよさを実現することが可能です。
このコラムを書いた人
5‘OFF スタッフ T.K
美容業界の営業歴 約20年
5‘OFFでは営業として、プロ&一般問わずネイル業界での営業活動を行っております。