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ジェルネイル 商品について ジェルネイルの基礎知識
ネイル用品の使用期限
ネイル用品にも使用期限があるのをご存じですか?
セミナーや商品説明会で毎回のように聞かれるのが、「ネイル用品に使用期限はありますか?」というご質問です。
日本の化粧品は、医薬品医療機器等法により「製造から未開封の状態で3年以上品質が保たれる製品」については、使用期限の表示義務はありません。しかし、開封後は1年以内を目安に使い切るのが望ましいとされています。
PAOマークとは
海外で流通している化粧品には、PAO(Period After Opening)マークが記載されていることが多くあります。これはEU化粧品指令に基づき、開封後の品質保持期間を示すものです。
マークは、ふたを開けたジャーのイラストで表示され、マークの中や横に「12M(12か月)」「24M(24か月)」といった期間が書かれています。使用開始から何か月以内に使うべきかの目安になります。
オーガニック製品はさらに注意が必要
特に防腐剤を含まないオーガニック化粧品は、開封後の使用期限が3か月〜6か月と短めです。サロンでネイルケアやスパ製品として使用している場合は、ラベルの記載を確認し、開封後は期限内に使い切るように注意しましょう。
ネイルポリッシュの寿命は?
毎回のように質問をいただくのが、ネイルポリッシュの使用期限です。
多くの製品には「開封後24か月」の表記がありますが、サロンで陳列されたまま長期間使用されているものも少なくありません。中には、内容量が半分以下で、何度もラッカーシンナーで希釈されたポリッシュが使用され続けているケースもあります。
このようなポリッシュは退色して本来の色と変わってしまっていることも。新品と比較して「色が違う」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
品質が劣化したポリッシュのリスク
コンディションが良くないネイルポリッシュは、
・乾きが遅い
・黄ばみの原因になる
・色素沈着を起こす可能性がある
・光沢や仕上がりに悪影響が出る
といった問題が起こる可能性があります。
お客様に施術する際は、劣化していない・退色していない製品を使用することが大切です。
保管環境にも要注意!
また、保管環境も品質に大きく影響します。たとえば、ハンドクリームやケア製品を窓際にディスプレイしていると、特に夏場は高温による品質劣化が起きやすくなります。
まとめ
日々使用するネイル用品の使用期限や保管状態を正しく理解し、最良のコンディションでお客様に提供できるように心がけましょう。
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このコラムを書いた人
5‘OFF スタッフ H.S
美容業界12年勤務。元ネイリストで、現在は5‘OFF商品企画や開発を担当。