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キューティクルリムーバーとキューティクルクリームのネイルケアの違い
キューティクルリムーバーとキューティクルクリームの違いについて、皆さんはご存じでしょうか?ふと自分の手元を見たときに「もうちょっとキレイにしたいな」と思った経験ありませんか?実は、爪先の印象を左右する大事なポイントが甘皮です。「キューティクルリムーバー」と「キューティクルクリーム」このふたつの違いと、上手な使い分けについて解説します。
ネイリストが意外と知らない成分の違い
キューティクルリムーバーは水酸化カリウム等のアルカリ性の性質のものが多く、角質化している皮膚を柔らかくして、余分な角質を取り除きしやすくしてくれますがアルカリ性でもあるために甘皮除去後はできれば水洗などを行いキューティクルリムーバーをきちんと取り除く必要があります。そのまま皮膚に残ってしまっていると時間の経過とともにカサツキの原因になってしまうこともあります。
また、よくネイルケア後から2~3日後に爪まわりにささくれができたというお話を聞くこともあります。大体そのような場合は水洗(ネイルサロンではウォーターケアのブラシダウンという工程になります)が不十分だったり、キューティクルクリームでのネイルケアに変更する方がお客様のスキンコンディションに合っている場合もあります。
キューティクルクリームは、上記とは違いワセリン等の油脂やグリセリン等の保湿成分などが多く潤いを与え柔軟にしながら余分な角質を取り除くことになり、ネイルケア後にささくれ等も起きにくくなります。
実はセルフネイラーさんに知ってほしい使用目的や使用方法の違い
キューティクルリムーバーは、爪の根元の甘皮を柔らかくして、不要な角質を取り除くためのアイテムです。ネイルサロンではおなじみの存在ですが、実はセルフケアでこそ使用したいアイテムのひとつです。使い方はとってもシンプル。爪の根元に塗って数分置いたら、ウッドスティックなどでやさしく押し上げるだけ。これで、くすんだ爪まわりがパッと明るく整います。
ただし注意したいのが「使いすぎ」です。毎日使うと皮膚への負担が大きいため、週1〜2回のスペシャルケアとして取り入れるのがおすすめです。
一方で、キューティクルクリームは「落とす」よりも「守る・育てる」が目的です。乾燥しがちな爪まわりにうるおいを与えながらケアしていきます。
ネイル知識の差が出る正しい使い分け方
本来ネイルケアを行い際、お客様のスキンコンディションでキューティクルリムーバーとキューティクルクリームを使い分けることが正しいのですが、ネイルサロンの現場ではジェルの流行りと共にドライケアというケアが流行っており、キューティクルリムーバーが主流となってしまっています。
ささくれ等のお悩みのお客様にはぜひ正しいウォーターケアを行い、ネイルプレートの油分除去を正しく行うことができれば、ジェルの定着の妨げにはならないのでお客様のお悩みを解消しながらサロンワークを行っていきましょう。ネイリスト検定でも数年前から上記両方の正しい工程も発信されています。是非参考にされてください。
まとめ
手は、意外と人に見られているパーツ。だからこそ、ほんの少しのケアで印象が大きく変わります。「ネイルまでは手が回らないけど、指先は整えておきたい」という方は甘皮ケアをおすすめします。これからネイルをはじめる方は是非正しいネイルケアを学び健康的な爪を維持しながらネイルを楽しんでください。
このコラムを書いた人
5‘OFF スタッフ H.S
美容業界12年勤務。元ネイリストで、現在は5‘OFF商品企画や開発を担当。表参道にある5’OFF SALON&LABOでは実際に商品をお試しできますので是非お近くにいらした際はお立ち寄りください。