
TIPS
ジェルネイル
ジェルネイルの仕上がりを美しくするフォルム作りのコツとは
フォルム作りの必要性
美しいネイルを施すための鍵は“フォルム”にあります。
ジェルネイルにおいて、美しさと機能性を両立させる“フォルム”の完成度は、まさに仕上がりを左右する重要な要素です。中でも、ベースジェルで作るフォルム形成は、カラーやアートをのせる前の土台。言わば「ネイルの骨格」とも言える存在です。
ベースジェルでのフォルムが十分に形成できていない状態でカラージェルを塗布すると色むらの原因や硬化不良がおきる場合もあるでしょう。
ベースジェル=仕上がりの土台
「ジェルネイルはカラーが命!」と思われがちですが、実はその前段階であるフォルム作りこそが、ネイル全体の印象を左右するといっても過言ではありません。
ベースジェルで、爪表面に自然な膨らみとカーブを与えることで、以下のようなメリットが得られます。
- 爪の強度UP(折れにくくなる)
- カラーの発色やツヤの均一化
- 指先全体が美しく見える
- 2週間経過後の美しさ
美しいフォルムのポイント(エイペックス)とは?
仕上がりを見て美しく仕上がっているネイルのフォルムは昔から変わらないという理論があります。フォルムの中でも特に重要なのが、「apex(エイペックス)」と呼ばれる爪の最も高い位置です。
この部分に高さを出すことで、衝撃に強く、しなやかなカーブを持つ爪が完成します。apexの理想的な位置は、爪の中央から少し根元寄りです。そこにジェルを置き、筆を寝かせるように操作しながらサイドへと流すように広げていきます。筆先で無理に動かそうとせず、“ジェルの流れ(セルフレベリング)”を利用して整えることがポイントです。
ジェルネイルもただ塗るのではなく、美しいフォルムで仕上げていただいた方が2~3週間後の爪の形も自然に伸びたように見えます。
綺麗なアーチを作るには
土台の爪に少し難ありでも、例えば少し反ってしまっている爪も一度目のベースで薄く塗布し硬化した後に、テクスチュアしっかり目のジェルベース、もしくはビルダー系のジェルで厚みをプラスしてあげて自然なアーチが出来上がるようにフォルム形成してあげると良いでしょう。
元々フォルムが綺麗な爪の場合は、ただシンプルに塗ってしまうと先端に溜まりができたり、フリーエッジ側に凹みが見られたりすることもあります。ジェルライトに入れる前に凹みなどが無いように表面を整えてあげる必要があります。元々の爪の形でジェルの乗せ方や塗布量もかわってきます。美しい爪の形をイメージしながらフィルム形成もして施すことで、満足度の高い仕上がりになります。
まとめ
フォルムは「見た目」にも「持ち」にもかかわるとても重要なポイントです。どんなに美しいカラーやアートも、土台が不安定では本来の魅力を発揮することができません。
ベースジェルで作るフォルムは、「ネイルを美しく見せるための土台」丁寧な下地作りが、ネイルの完成度をグッと引き上げてくれます。次回セルフネイルや施術を行うときは、ぜひ「フォルムを作る時間」に注力してみてください。きっと今まで以上の綺麗なフォルムに仕上がるでしょう。
このコラムを書いた人
5‘OFF スタッフ H.S
美容業界12年勤務。元ネイリストで、現在は5‘OFF商品企画や開発を担当。表参道にある5’OFF SALON&LABOでは実際に商品をお試しできますので是非お近くにいらした際はお立ち寄りください。