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2026.02.05

化学でみるジェルネイル ジェルネイルの基礎知識

ジェルネイル器具の消毒や洗浄などの衛生管理について解説

ジェルネイルの衛生管理を解説

不衛生な状態のジェルネイル器具を使い続けると感染症などのトラブルにつながる恐れがあります。ジェルネイルを清潔に保つための衛生管理の方法をわかりやすく解説します。

衛生管理とは?

ジェルネイル器具の衛生管理・洗浄と消毒の重要性

衛生管理とは、人々の健康と安全を守るための取り組みのことです。甘皮を切るニッパーやプッシャー、ウッドスティック、ブラシなどのジェルネイルの器具は、爪や皮膚に直接触れるため、衛生管理を怠ると感染症などのトラブルを招く恐れがあります。そうしたトラブルを防ぐために、洗浄や消毒など衛生管理の徹底し、器具を清潔な状態にすることが大切です。

洗浄と消毒

洗浄は、汚れやウイルス、細菌などを水などで物理的に洗い流すことで、消毒とは、残ったウイルスや細菌を減らしたり、感染力をなくしたりすることです。衛生管理では洗浄と消毒を適宜組み合わせることが重要です。

ジェルネイル器具の洗浄

消毒の前に、器具を洗浄することで、汚れやウイルス、細菌をできるだけ除去します。

まず、水ですすいだ後、スポンジに中性洗剤を適量含ませ泡立たせてこすり、流水で流します。洗ったあとは、清潔な布などで拭き取るか、自然乾燥させましょう。

ジェルネイル器具の消毒

ジェルネイル器具の消毒方法

消毒方法には、消毒剤を使わない物理的消毒法と、消毒剤を使う化学的消毒法があります。

物理的消毒法には熱水や蒸気、紫外線を使う方法などがあります。化学的消毒法の消毒剤として、アルコール系や塩素系、ヨウ素系、両性界面活性剤系、酸化剤系などがあり、消毒する対象に合わせて使い分けます。

煮沸消毒器による熱エネルギーによる消毒 

煮沸消毒は、物理的消毒法の一つで、電気やガスを熱源に水を沸騰させて、その中に対象物を入れることで消毒します。陶磁器や金属などの器具類、繊維製品等の消毒に適しています。対象物を入れて2分間以上煮沸します。その際、水量の維持に注意しましょう。また、合成樹脂の一部には、加熱により変形するものがあるため消毒する前に確認しましょう。

蒸し器等による蒸気消毒 

蒸気消毒も物理的消毒法の一つです。スチーム消毒とも呼び、100℃以上の蒸気で対象物を蒸すことで消毒します。煮沸消毒と同様に合成樹脂の一部には、加熱により変形するものがあるため事前に確認しましょう。ガラスや陶磁器、金属などの器具類、繊維製品が適しています。また、タオルなど布片類を器内に積み重ねて消毒する場合、最上部のタオルなどが湿熱に充分触れないよう注意します。

紫外線照射による光エネルギーによる消毒 

紫外線照射による消毒も、物理的消毒法の一つです。器具の汚れを十分に除去した後、直接紫外線が照射されるように紫外線消毒器の中に対象物を置き、85μw/cm2 以上の紫外線を連続して20分間以上照射します。

また、ニッパーなど直接紫外線の照射を受けにくい複雑な形状の器具類の消毒には適しません。 構造が単純なフットセパレートやプッシャー、スパチュラなどで使いましょう。また、紫外線消毒器内は、定期的に紫外線灯と反射板を清掃する必要があります。紫外線灯は、2,000~3,000時間の照射で出力が低下するため、必要に応じて取り替えます。

エタノールによる消毒

消毒用エタノールは 76.9~81.4vol/%(最も消毒効果が高い濃度)に調整され販売されているので、薄めずそのままの濃度で使用します。エタノールに10分間以上浸すか、エタノー ル水溶液を含ませた綿もしくはガーゼで器具表面を清拭することで、消毒を行います。注意事項として、消毒液は揮発性が高いため、常に新しいものを用意しましょう。

次亜塩素酸ナトリウムによる消毒 

次亜塩素酸ナトリウムは、強力な消毒剤で漂白効果を有し、広範囲の微生物に効果を示します。血液付着もしくはその疑いがある場合も消毒効果が認められています。0.01~0.1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液中に10分間以上浸して消毒します。金属器具および動物性繊維製品は腐食するので、使用する場合は必要以上長時間浸さないなど取り扱いに注意しましょう。また、消毒液は常に新しいものを用意しましょう。強アルカリ性であるため、刺激が強く使用の際にはゴム手袋を着用するなど、直接皮膚に触れないようにしましょう。

逆性石けん液による消毒

逆性石けん液は、陽イオン界面活性剤の働きで消毒効果を有する消毒液です。対象物を0.1~0.2%の逆性石けん水溶液(塩化ベンザルコニウムまたは塩化ベンゼトニウム)中に10分間以上浸し、その後しっかりと水で洗いましょう。また消毒液は、常に新しいものを用意しましょう。

 

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まとめ

・不衛生なジェルネイル器具の使用は、感染症などのトラブルにつながる恐れがある
・衛生管理とは、器具を清潔に保ち、健康被害を防ぐための取り組み
・ジェルネイル器具は爪や皮膚に直接触れるため、洗浄・消毒の徹底が重要
・洗浄:水と洗剤で汚れや微生物を物理的に除去する
・消毒:残った微生物の数を減らし、感染力をなくす
・衛生管理では、洗浄後に消毒を行うことが重要
・水ですすいだ後、中性洗剤でこすり洗いする
・流水で十分に洗い流し、拭き取りまたは自然乾燥させる
・物理的消毒:煮沸、蒸気、紫外線
・化学的消毒:アルコール、次亜塩素酸ナトリウム、逆性石けん液など
・煮沸消毒:金属・陶磁器などを2分以上煮沸(耐熱性の確認が必要)
・蒸気消毒:100℃以上の蒸気で消毒(積み重ねに注意)
・紫外線消毒:85μw/cm²以上を20分以上照射(単純な形状の器具向き)
・エタノール消毒:76.9~81.4vol%を10分以上浸漬または清拭
・次亜塩素酸ナトリウム:0.01~0.1%で10分以上浸漬(腐食・刺激に注意)
・逆性石けん液:0.1~0.2%で10分以上浸漬後、水洗いする
・消毒液はいずれも劣化しやすいため、常に新しいものを使用する

このコラムを書いた人

5‘OFF スタッフ H.S

美容業界12年勤務。

元ネイリストで、現在は5‘OFF商品企画や開発を担当。