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ジェルネイルアレルギーの4つの原因と対策
ジェルネイルを楽しんでいる最中、突然、皮膚に赤みやかゆみが現れることがありますが、それが「ジェルネイルアレルギー」です。
発症の原因は様々ですが、皮膚にジェルや溶剤が付くことで身体に徐々に蓄積され、アレルギーに繋がることが最大の原因として考えられています。
この記事ではジェルネイルアレルギーの症状や原因、アレルギーを未然に防ぐ対策方法を説明します。
【目次】
ジェルネイルアレルギーとは
正式には「接触性皮膚炎」と呼ばれており、主にジェルネイルや、その施術に使用される用品が引き金となっています。
あらわれる症状は以下のとおりです。
・かゆみ、赤み…爪周囲の皮膚がうっすらピンクや赤くなる。
・湿疹・水疱…爪の周りや指に小さな水疱のような湿疹が出る。
・皮むけ…指先の皮膚がポロポロめくれる。赤くただれる可能性も。
これらの症状は施術直後だけでなく、数時間から数日後に出ることもあります。
「痒くなったけど我慢したら治った=大丈夫」これは一時的に落ち着いても、次回から再発・悪化の可能性もあります。ジェルネイルアレルギーは蓄積型のアレルギーなので、突然発症するのです。
ジェルネイルアレルギーの4つの原因
ジェルネイルアレルギーは、突然発症する蓄積型のアレルギーです。ここでは、何が原因で発症するのか、4つの原因を説明します。
ジェルに含まれる成分
ジェルネイルの主成分であるアクリレートモノマー(化合物)は強いアレルゲン成分で、特にジェルが硬化する前の状態で皮膚に触れると、アレルギーを誘発しやすくなります。
この成分として、代表的な2つの成分を挙げてみます。
・HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)
・HPMA(ヒドロキシプロピルメタクリレート)
HPMAはHEMAより低刺激と言われていますが、いずれも分子が小さく、皮膚から浸透しやすいため、身体の免疫が異物とみなして反応するケースがあります。
未硬化ジェルが皮膚に触れるとリスクが高まりますので、ジェルの扱いが不慣れなセルフネイルを楽しむ方、特に利き手と逆の手でジェルを塗布する際は注意しましょう。
硬化ライト
LEDもしくはUVライトの照射時間が足りない、ライトの出力が弱いなどでジェルが完全に硬化しない状態で、未硬化ジェルが皮膚に触れることも原因の一つと言えます。
また、UVライトを使用する場合、まれに「紫外線アレルギー(光線過敏症)」を起こす人もいます。ただ、ジェルネイルの硬化に使うUVの照射時間と量はごく少量で、一般的にはリスクは低いとされていますが、安全性を考慮してLEDライトのご使用を推奨します。
アセトンでのオフや、ファイルでのサンディング
ジェルネイルのオフの際にアセトンを繰り返し使用すると、アセトンの持つ強力な脱脂、脱水力で皮膚バリアが崩れてしまいます。
ファイルでのサンディングも同様、爪の表面を過度に削りすぎると地爪が薄くなり、ジェルが地爪下の皮膚に刺激を与えてしまいます。
ジェルネイルのオフには、ノンアセトンの弊社5’OFFジェルリムーバーの使用をおすすめします。
ダスト
ジェルネイルをオフする際に発生するアクリレートの粉(微細な樹脂粒子)を吸い込むことで発症するダストアレルギー。正式には「吸入性アレルギー」や「気道過敏症」と呼ばれます。肌ではなく、鼻・喉・気管支・目など粘膜に症状が出るのが特徴です。
弊社のセカンドブランド『PLAY 5’OFF』はジェルネイルをオンする際もオフする際も削らずに施術ができる、他にはない画期的なジェルネイルです。PLAY 5’OFFなど、削らずに施術できる製品を選ぶことでリスクを軽減できます。
ジェルネイルアレルギーを未然に防ぐ4つの対策
ここまでお伝えしてきたジェルネイルアレルギー。次は、ジェルネイルアレルギーを未然に防ぎ、快適なジェルネイルを楽しむための対策方法について、4つお伝えします。
ジェルが皮膚につかないよう施術する
ジェルネイルアレルギーは、爪以外の皮膚につくことがそもそもの原因です。爪の周りにある皮膚から吸収されることで、体内に蓄積されていきます。
ジェルネイルはマニキュアと違い、ライトで硬化するまで簡単に修正できますので、もし爪の上からはみ出して皮膚についてしまった時は、ライトで硬化する前にウッドスティックなどを使って素早く拭き取り、そのまま硬化させないようにしましょう。
施術後は手をしっかり洗って保湿する
施術がひと通り終わったら、きれいに手を洗って皮膚に残ったダストなどをしっかり落としましょう。
清潔になったら、ハンドクリームやオイルを塗って保湿を徹底しましょう。手の乾燥を招くバリア機能の低下は、皮膚の抵抗力を弱めてアレルギーを引き起こす元にもなります。
また、施術中の乾燥予防として、ノンアセトンのリムーバーを使用することを推奨します。5’OFFジェルリムーバーは、ノンアセトンでジェル状のため、爪周りの皮膚に付着しないため、皮膚のバリア機能を保つことが可能となります。
施術後だけでなく、施術中も皮膚を守るため、是非5’OFFジェルリムーバーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
硬化時間はメーカー推奨の時間を守る
ライトによる硬化不足は、アレルゲンが残る原因となります。LEDライトもしくはUVライトの波長と出力が合っていないと、不完全硬化の原因に繋がります。メーカー推奨の硬化時間、ライトの種類を守って施術を行いましょう。
また、ジェルの種類によって硬化後の未硬化ジェルが残る場合があります。未硬化ジェルが残る場合、必ずエタノール(クリーナー)で拭き取りましょう。
設備、使用商材でのダスト対策を行う
ネイル施術中に削った際に出るダストが皮膚についたり、吸い込んだりすることで、アレルギー発症のリスクに繋がります。
施術スペースに、ダストを吸い込む集塵機を設置したり、あまり削らなくてもネイルを楽しむことができるジェルを使用するようにしましょう。
弊社の今年5月に発売する「PLAY 5’OFF」は地爪も削らずに施術ができ、オフする際もトップジェルから削らずにオフが可能となる画期的なジェルシステムを採用しています。オフの際はアルミやコットンも不要のため、ダストを含めたゴミも少ない環境にやさしいジェルネイルです。
また、施術後は、ダストが付着した箇所はよく洗い、しっかりと保湿して指先のバリア機能を守りましょう。
まとめ
ジェルネイルアレルギーは、突然発症する蓄積型のアレルギーです。本記事で紹介したような、ちょっとした工夫や、使用商材の変更などで、発症を防ぐことが可能となります。
元々アレルギー体質で未発症の人は、事前にアレルゲンとなりやすいので、使用商材の切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。
施術時はもちろん、施術後のケアにまで気を配って、気を引き締めながらジェルネイルを楽しみましょう。
このコラムを書いた人
5‘OFF スタッフ T.K
美容業界の営業歴 約20年
5‘OFFでは営業として、プロ&一般問わずネイル業界での営業活動を行っております。
表参道にはサロン兼ショップがございます。是非商品をお試しご希望の方は、お気軽にお越し下さいませ。